ミャンマー産未処理のルビーリング 「暁の太陽」

まこちゃ

2008年10月19日 00:01


ミャンマーに鉱山、研究所、研磨工場を作り、超希少な無処理で美しいルビーを日本へ供給してくれる世界的にも稀有なジュエラー、森孝仁社長とモリスのメンバー達。
そのミャンマーはモゴック鉱山からやって来た、1.4ct A-5 GemQuorityのルビー。
やや形(なり)が厚いのと、キャビティーはあるものの、無処理で美しいこれだけの大きさの結晶は今、産出量が極端に減っているそうだ。


モリス、森社長のブログにはこうありました。
「ミャンマー中北部のモゴック鉱山。世界で一番有名な伝統的なルビー鉱山です。その中でも、1880年代にイギリスによって採掘がはじまった。カドータット鉱山は長い間、ミャンマー産のルビー、それも無処理で美しいルビーを世界に供給し続けてきました。その鉱山が最近になって採掘作業がストップしてしまいました。かなり深くまで採掘され、雨が降るたびに水没し、そのたびに、ポンプを使って水をくみ出す必要があり、最近の原油高により燃料代が高くなり、採掘コストが合わなくなってきたそうです。モゴックの鉱山主の一人の話では、もう2年間もルビーが出ていないそうです。出るかどうか分からないところに燃料代をドンドン使えないというのがホンネだと思いますが、かなり深刻な印象を受けます。希少な宝石「無処理で美しいルビー」ならではの問題ですが、これは、宝の石の宿命です。がんばって宝探しするしかありません」


昨年、訪れたタイのチャンタブリ郊外のルビー鉱山。
そこでも良質のルビーは掘り尽くされ加熱しなければ使えないクォリティーでしたが、それでも赤土にまみれて人々はパワーショベルで掘り続けていました。


杉山 in ターマイ鉱山 posted by (C)まこちゃ



美しく、希少価値の高い、宝石中の宝石。そして時の権力者達が血眼になって探した宝物、ミャンマー無処理ルビー。

私のデザインで石の良さを生かしきれたかは分かりませんが、この石に負けないだけの気持ちを持ってデザイン、製作したつもりの1品です。「暁の太陽」と名付けてみました。お客様に長く宝物として愛される事を心から祈ります。

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