魅惑の宝石 パライバトルマリン

まこちゃ

2007年06月19日 04:18



最近入荷した、モザンビーク産、パライバトルマリンのルースです。

パライバとは元来ブラジルのパライバ州で産出された蛍光性のあるブルーに輝くトルマリンです。
パライバトルマリンのその類稀な美しさに魅了された方も多いと思います。蛍光みを帯びた眩しい程のネオンブルー。様々なカラーが見られるトルマリンですが、パライバトルマリンは大量の銅を含んでいるため、ほかにはない特別なブルー ~グリーンをしています。
 しかし、残念ながらこの宝石が採れる唯一の鉱山(ブラジルのパライバ州)からは、 現在産出されておりません。故に、世界中のジュエラーが最も手に入れたい宝石の1つとして、捜し求めている幻の宝石です。

 近年、パライバ鉱山の周辺でパライバトルマリンに近い色の宝石が発見され、採掘されています。しかし、このトルマリンは美しいブルー色を持つものも見られますが、特有の蛍光色がなく、パライバトルマリンの持つ銅成分などが、含まれないため、「パライバ トルマリン」という鑑別結果が得られません。宝石としての評価も数段劣るものです。

そして、近年注目を集めているのがアフリカ、モザンビーク産のパライバトルマリンです。
ブラジルのパライバは本格的な採掘は行われておらず、基本的に還流品のみというのが現状です。

モザンビーク産のパライバは銅分はブラジル産に劣る為か、やや色が薄い印象がありますが、内包物が極端に少なく、クリアーで透き通っています。照りも素晴らしいと思います。

この写真の石は3.90ct 石の厚味も申し分なく、素晴らしいネオンブルーを発しています。
価格は¥2,100,000 ブラジル産に比べれば1/2以下だと思います。

しかしモザンビーク産も前途は明るいわけではないようです。

元々需要に供給が全く追いついていない為、モザンビーク産をブラジルはじめ各国バイヤーが買占めに入って価格はどんどん上がってしまいます。

現地バイヤーの話ですと、モザンビークの主要鉱山は既に掘りつくし、2番目の鉱山を掘ってみたがあまり良い石が取れない為、また元の鉱山を掘り返して探しているとか・・・



目の覚めるような色だと、お客様は言われます。

5m離れたところにいても、その蛍光色のブルーははっきりとその指に確認できます。
自然な状態で蛍光しているなんて他の石にはあるのでしょうか・・・?
蛍光性の強いダイヤは時々見かけますが・・・これほどはっきりと綺麗に見える石はパライバを置いて他には見当たりません。

蛍光色という色は無条件に人の心に響いてゆくようです。










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